2013年9月28日土曜日

80年生きてみて

人間はみんな何かに繋がりを持って生きている。
自分はそう思はない事でも
繋がりの関係から云いたくない言葉・行動を
せざるを得ない事が度々ある。

特に、通常サラリーマンと云われる
企業の中の大部分の人は、時には
自分の思いと反対の言動を強いられる事が
一筋の出世の道であったりする。
社会が複雑になってくれば来る程
こういう問題が多くなる。
そして悩む、苦しむ。

個人の性格によっては
それが理由で病気になったり
家族喧嘩をしたり・・・。
私はそんな事のないように気配りをしながら
ささやかな店を経営しているがなかなか難しい。
企業が大きくなれば更に深刻になる。

たまに、第3者としでなく
私がそういう大企業の事で振り回される事が
時々ある。

難しいなあ。世渡りというのは。
経験豊富な年長者によく話を聞いてもらったりしたが、
80才の私にはもう先生は、ほとんど死んでしまって
教えていただける人も少なくなった。
そして、この年令になって
迷いや苦しみが出て来ると自分の胸に手を当て
「エーイ、こうやってみよう。
絶対、私はラッキーマンだから上手くいくはずだ。」
と自分に問い、自分を信じて歩く事にした。

迷いや苦痛に苦しめば苦しむ程
人間の器が大きくなると信じて
今や私は、私に問い、そして私の答えを武器にして
生きている。

誰も悪くは云うまい。
みんな苦悩いっぱいで生きているのが
人間と云うものだとやっと割り切った。
宇宙の果てはどこにあるのか
一度観てみたいとなぁ。
























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2013年9月21日土曜日

希望の持てる国にしたい

安倍総理は、先日のオリンピックの演説も
とても素晴らしかったし、
どんどん外国へも出られて
とても活発な活躍されて素敵だと思います。

これで政治も安定するのかと思うと嬉しいんですが
私は全体の流れを素人ながらに
政治の知識もないままに
私の心の奥底に何か一点黒々としたものが
残ります。

分かり易く云えば、
私は日本国を右翼化しようとされているような
気分が拭いきれません。
演出が上手いので、国家国民の事を考えて
一つ一つ手を打っているように
表面すごく きれいに見えるんですが、
新聞その他をずーっと読んでいると
国民の気持ちを操るのがとても上手い人だな
と思い始めました。

政治家として、身心共に健康で
国民としては喜ぶべき事なんですが
憲法改正をやりたいという意向。
私も直さねばならない所もあろうと思います。
日本の立位置がだんだん変化してきて
もう60年も経っているのですから。

でも私は、心に引っかっかるものを感じます。
現在60才以下の方は
戦争の悲劇を身を持って知りません。
しかし、その60年間とても大事な時期ですが
日本の近代史の中で昭和の前半(敗戦まで)を
書いた本は2・3年まで1冊もありませんでした。

最近、ぽつぽつ出て来始めましたが、
当事者ではなく、年寄りの人間から聞いた話、
戦争で肉親を失った者の話を
筆の立つ人が書いた本です。

私は、昭和8年生まれ。
日支事変のもう始まっていた中で生まれ、
学校生活はとても変化に次ぐ変化の中で育ち、
敗戦後は日本は復興するという一心で
心身共に一生懸命になりました。
みんな、みんなそうだったのです。

私の亡き夫の一番上の兄が
先日95才で亡くなりましたが
軍隊から帰ってくるや否や
早速家業を素にして先へ先へと事業をのばし
香川県一の出世頭だったと私は思っています。

しかし、そういう人は義兄一人じゃありません。
ほとんどの心ある人は事業なり何なりと
必死で働いてきました。
そして、ジャパン イズ ナンバーワン 
と云われる時代を築きました。

私もささやかな商売をそんな中で始めました。
それからの30年間は、とても苦しいけれど
希望を持って生きる事ができました。
しかし、現状は政治家ばかりが動き回り
国民は夫々一生懸命に
生きる事を考えている人は減り
日本国は心の中が乱れています。

消費税にしても
初めから総理の心の中にはあったものを
急に出さずにあれやこれや会議をして演出して
決めざるを得ない方向に向けたんです。
税率が動くと(特に零細小売店)困ります。
とても手間ががかかります。
そして、売上が落ちます。
そういう現場の人間の意見など全く無視して
決めるおつもりだと思います。

ならば議員を減らすとか
参議院はねじれで困るのなら半分位にする。
そういう人達にも犠牲を払っていただきたいです。

法人税を下げてくれても赤字の零細企業には
嬉しくありません。
給料を上げろとは云われなくても
収益が出ていれば上げます。
収益が出なくて出せないんです。
零細企業は潰れてよろしいと考えていらっしゃると
思いますが、その数は多いです。

オリンピックが来ても7年後では
私は見られるかどうか分かりませんが
戦後すぐの日本でのオリンピックの時と
国民の意識はもう全く違っています。
国民が心から希望を抱き
必死で頑張るような
そんな日本になって欲しいです。





















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2013年9月14日土曜日

一人一人が社会の為に何かを背負う

私は10代の頃より京大法学部を目指して
その後アメリカに行こうと考えていた。
出来ると充分に思っていた。

ところが女学校1年生の時
父の戦病死の報が届いた
戦死ではなく戦病死。
これは野垂れ死にだ。

祖父母は、大切な一人息子を失い
母は最愛の夫を亡くした。
そして女学校1年生の私を頭に
妹2人、弟2人、5人の兄弟は
大切な父を失った。

私の家は何もかも全てが狂ってしまった。

当時、日本は若い者も
子供のあるような中年男も
元気な者はみんな戦場へ送られた。

食う物も体を守る道具も何も持たせず、
唯唯、南の島へ兵隊として送り込んだ。
私の父も最高齢の中に加えられた。

私は、昭和の初めの頃から
敗戦国になるまでの様子を書かれた本を
探したが、一冊もなかった。
去年あたりから、総理の言葉によるものかどうか
ぽつぽつ見かけるようになり
その一冊一冊を手当たり次第読んでいる。

でも私の考えている私の父の仇は
一人ではない。
そういう流れを造った人は何人もいる。
「死んでもよい。靖国で会おうよ。」と云って。
それを信じて南の島に、南の海に果てた人達。
この人達を祀っている靖国神社は
常に問題にされる。
その中から私が書く訳にはゆかないが
戦争責任者を全部おろして欲しい。
そして、靖国神社は国家国民の為に
犠牲になったかわいそうな人の為だけの
神社に早くして欲しい。

色々な本を読んでいるうちに
私も80才を越えた今、
ようやく戦争責任者の名前が少しずつ
分かり始めた。しかし、書く事は出来ない。

国家として戦争責任者の霊は
全部おろして下さい。
どうしても祀りたいなら
どこか遠くへ別に作りたい人に作って
もらいましょう。

私ばかりではない私のような立場の人間が
敵の中にも日本人の中にも
数え切れない程いるんだ。
そして、もうすぐ一人一人死んで行って
第二次世界大戦の歴史として
一くくりにされてしまうだろう。

戦争はダメ。何をしてもダメ。
総理がトップに立って出て行かれますか。

苦しみも悲しさも癒え四分の三世紀。
苦しい中を歩んできました。
これでも、私は何かを残して行こうと思っている。









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2013年9月7日土曜日

年令を重ねても死ぬまで生産者側に立って行こう

私が40才になった直後、
熱海だったか箱根だったかその辺りへ仲良し4人組で
2ヶ月に1回位、1泊旅行をしていた。
大阪・神戸・鎌倉・横浜と離れていたが
中に1人、非常にこういう計画の上手い人がいて
私達もいつもリードされてあちこちよく行った。

ある時、旅館の食事を運んでくれた
もう60才過ぎ位の従業員が食事を並べながら
「皆さん同級生ね、どうだろう40の峠を越した頃
じゃないかしら。」
商売柄とは云え、ぴったり当っているので驚いた。
そして、彼女は云った。
「人生の中で40才代は、一番いいですね。
何でも出来る。世の中面白い40才代は最高ですよ。」
4人で顔を見合わせ、「本当?」という顔だった。

それからも何回も何回も近くの温泉に出かけた。
一番面倒見の良かった神戸の友達が
乳癌で4年前に亡くなった。
それからリーダー不在でなかなか実現しなかった。
時は流れて80才になった今、
この旅館の人の言葉は胸の中にジーンと来る事が
度々ある。

確かに、30代の終わりから50代に入るまで
この10年余りは、思い出してみると
よかったなーと思う事がいっぱいある。
本も2日に一冊くらい、仕事を持ちながらも読んで来た。
その一冊一冊が私の血や肉を作っている
みたいな気さえする。

映画も沢山観た。
封切り館が歩いて10分位の所に
全部あったので、店の番を頼んで
始まる時間にパパッと行き見終わったらすぐに帰る。
(留守にしていて亭主に一発やられるのが
怖かったから)
だから、スターの名前も全部覚えていた。

それからヨガの教室へ通い始めた。
頭痛持ちだった私が以来、熱が出ても
頭痛はしない。
体も健康そのものだった。
商売の方も好調だった。
亭主に叱られても殴られても腹は立つけど
あの人はああいう人だと心の中に残さなかった。

70才代の終わり頃、腰痛で背中の手術をしてから
私も老人だと意識する事が度々。
次々に新しい本が送られて来て
ベストセラーになったりしても
私の心に感銘を残している本は
思えば全部40才代前半に読んだもの。

時代の変化の速い中で
今は先生に学ぶ事より、後生の大学生他
20代・30代の人達に学ぶ事が多くなった。
私は貪欲な人間だから、生きている間は
最先端を歩きたいと思っているが、
今はとても、とても難しい。

若い方に申し上げます。
40才代前半が勝負時です。
私も戻りたい。せめて45才位までに。
年令は仕方がない、内容を充実させたい。
生きてる間は、ささやかな本屋だけど
お客様に一人でも多く足を運んでもらえるように
私は断じて努力をする。
老人が増えてもその人の人生が
生産者側に立つ事が出来るのは素敵なことだと思う。







 『イセザキ書房TV⑤』
今回は、消費税について語っております。
ぜひ、ご覧下さい!




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2013年9月1日日曜日

消費税より議員を減らすとかして金を生みだして下さい

岩波新書に『貧困アメリカ大陸』というのが出ておりますが、
やがて日本もそうなりつつあると筆者は書いてあります。

それは、あらゆるものが巨大企業にのまれてしまい、
株式会社ばかりになってしまう・・・という事です。

商店街があってもほとんど大会社の出先店が大部分になってきました。

働く人もどんどん変わり、隣近所の店という親しさがだんだんとなくなりつつあります。

買い物の楽しさは物の善し悪しもさる事ながら、

「あら、お子さん大きくなりましたね」とか、

「いつもお元気でうらやましいです。」とか

物の販売以上に人と人とのつながりの楽しさがありました。
そういう人の関係がだんだんなくなりつつあります。

一軒一軒の店は小さくても、そこで売っている人の情というか、
心根が小さな店を繁盛させてきました。

これは人間生活にとってとても大切な事です。
この小さな店が消費税が動くことによって余分の出費を出さねばなりません。
毎年1%ずつ上げるなんて現実の商売を知らなすぎます。
その都度、レジスターを買い替える程の事はなくても、数字を直してゆかねばなりません。
又、商品もこれは何%、こちらは何%とひとつひとつ説明する必要が出てくるでしょう。

消費税率を動かされる事は、流通業者にとって大変なことなんです。

何人かの人に意見を聞いたといっても、みんな評論はするけど自分の手は汚さない人達ばかりです。
学者や政治家には分からないと思います。
零細企業の経営者100人くらいピックアップして聞いてみて下さい。
毎日の生活に関する事で一番その任を果たす立場にある人に聞いてみて下さい。

単に物価が上がるということだけではなく、零細企業はつぶされてしまいます。
国も街も大中小あって初めて人間の幸せも生まれてきます。

みんな苦しいんです。
政治家は御自分の出世ばかりを考えないで、本当に必死に生きている零細企業のことにも思いを寄せて下さい。
零細企業は街のカンフル剤です。

消費税の事、もっと考えて下さい。
法人税が安くなっても食うや食わずの小さな店では何の利益もありません。
総理は立派な家に生まれ、立派な生活をなさってきています。
小さな店の苦労はわからないと思います。
でも、世の中にはそういう中で一生を終える人もたくさんいます。
国民の一人一人です。
もう一度、消費税の事考え直して下さい。

お願い申し上げます。


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